こんにちは、CB部アートディレクターのたけいちです。
みなさんご存知でしたか?
オルトプラスが羽田空港に広告を出していることを!
2016年から、国内線北ウイングへ向かう通路の壁に掲出されています。
最近はゲームタイトルやサービスのPRとして、こういった大きな広告を出すところは多いですが、オルトプラスは会社全体でのPRとして掲出しています。
オルトプラスがこの場所に広告を出している理由や気になる費用、さらにどうやって制作されたかまでをお見せします!
理由その① 他の広告枠と比べ、圧倒的にコスパがいい!
日本の広告掲出料を見てみると…
・渋谷ハチ公のビックシート広告 :1500万円/2週間(別途製作費が580万円〜720万円)
・阪神甲子園球場|外野上段 :2100万円/年間
・山手線|車体広告 :600万円/2週間 11両1編成
渋谷駅前の大きな広告は、2週間だけで1500万円!
確かにとても目立ちますし、多くの人の目に触れる場所です。
それに比べ、
羽田空港の広告枠は600万円/年間!
※場所によって若干異なります。
この場所は国内線に乗る人たちが高確率で通る通路で、動く通路に乗っているとゆっくり広告が目に入るので、比較的見てもらいやすい場所です。
ターゲットとなりうるお客さんや株主さんは国内出張で目にする確率が高いことを考えると、ピンポイントにアピールできて年間でこのお値段はかなりおトクと言えます!
しかも、広告のデザインもすべて社内で企画、デザイン、制作しています。
通常、大判の広告を広告代理店に撮影やデザインまでお願いすると制作費だけで数十万〜数百万かかってしまいます。
社内で制作を進められれば、コストカット以外にもよりイメージ通りのものにしやすいというメリットがあります。
理由その② 戦略的なブランディング効果
2016年のオルトプラスは社名の認知度も浅く、まだCB部設立前で企業ブランディングまで手が届いていませんでした。
ブランディング出来ていないということは、”こういう会社だからこういう人が欲しい!” “こういうことが得意だからこんな案件はおまかせ下さい!”など、外向きにアピール出来る材料が揃っていない状態です。
そんななか掲出された、広告のデザインがこちら。
!!??
今のオルトプラスのテイストでは考えられない、シンプル且つ大人っぽく、明朝体でまとめたグローバルな印象。普段「遊んで暮らせるセカイをつくる」「人生を楽しもう」などと謳っている会社とは到底思えません。
↑いつものオルトプラス
なぜこんなイメージで掲出し始めたのか? これには狙いがあるのです…!
あえて「大企業感」を出す
羽田空港へ行ってみると、周りには錚々たる顔ぶれの広告。
この並びに掲載されるだけでもある意味かなりの効果があると思いますが、それを最大化するため、あえて“オルトプラスらしさ”を抑え、グローバルで安心感のある、大きな企業のようなテイストにしています。
実はこのときすでに、“広告を会社のフェーズごとに差し替える”という考えのもと、企画していました。
このときの目的はオルトプラス自体の認知促進と採用広報。
故にターゲットは、国内出張などで飛行機を使うであろう株主さんやパートナー、お客さんになりうる人。さらに、採用ターゲット、もしくはその親御さんなど。
これらの方々に少しでも”オルトプラス”という社名を覚えてもらい、何かのときに思い出してもらえるよう印象を刻む、というのがこの段階でのミッションだったため、わかりやすくまずは「信頼できそう」「オルトプラスって羽田空港で見た会社だ!」というイメージを刷り込む戦略でした。
実際に、羽田空港で広告を見つけた方からのメッセージが多く寄せられたり、想定通りの効果を生み出しました!
メイキング編
これまでのさまざまな事例を参考に、イメージを探っていき、ラフを何案も上げて絞り込んでいきます。
こんな大きな印刷物をデザインするのは初めてだったので、実際のサイズをテープで再現して可視化してみたり…
デザインができてきたら、原寸大でA3を分割印刷し、社内の壁に張り出して調整してみたりもしました。(COO鵜川との対比)
オフショア開発ver.も作っていた!
実は当時、羽田空港にもう一種類の広告も出していました。
こちらはベトナムオフショア開発のターゲット向けに、国外線の通路に掲載されました。
こちらは、没になった案のラフ。
ちょっと攻めすぎたのか、審査でNGをもらいました(笑)
そして新たなフェーズへ!
実は、場所を同じくしてこの秋から新しいデザインへ切り替わります!
2016年の”まずは認知してもらう”という段階を経て、いろんな方との案件が増え、コーポレートブランディングに手を尽くすようになったオルトプラスが、今回こそ”オルトプラスらしい”クリエイティブでの掲載をします。
乞うご期待ください!