初めて労務担当になって、何から勉強していいかわからない方へ

最低限持っていないといけない資格から、これがあれば間違いない!資格まで

労務担当のキャリアにプラスになる資格をご紹介いたします。

資格があると何が有利?

昨今、働き方・キャリアの多様化、複雑化により労務に求められることは年々変化しています。

中でも、労務管理領域は各種労働関係の法令に基づく仕事が中心になるため、適切に運用するためには常日頃勉強が不可欠です。
資格取得は、専門知識を体系的にインプットする手っ取り早い手段といえるでしょう。

また、働き方改革を代表に国が企業に求める労務管理のハードルが上がっていることで、専門知識を持った人材の需要が高まっています。
特に取得難易度の高い国家資格は、転職活動時に強力なアピールポイントとなります。

どんな資格があるの?

労務と一言に言っても、その業務範囲は人によりよりまちまち…

そこで、守り(安全衛生・給与社保)×攻め(人材活用・キャリア育成)×取得難易度で代表的な資格をまとめてみました。

守り(安全衛生)の資格

守りエリアにはメンタルヘルス対応や安全衛生管理といった、従業員の健康や、労働環境を守る資格を位置づけました。

代表的なものには、50人以上の組織で設置が義務付けられている衛生管理者が挙げられます。

中間(労務一般・給与社保)の資格

中間には、人を雇うにあたっての労務管理全般の基本となる資格を配置しました。

中でも、高難易度の国家資格社会保険労務士を取得すれば、労務のプロフェッショナルと言っても遜色ありません。

攻め(人材活用・キャリア育成)の資格

攻めの資格には、従業員のキャリア、人生設計、経営に視野を広げた資格を配置しました。

労務の基礎となるルーティン業務から一歩踏み込んで、業務の幅を広げていきたい方におススメの領域です。

おすすめの資格は?

労務担当としてキャリアアップしていくために、モデルとなる3 Stepsをご紹介します。

STEP 1:衛生管理者試験

衛生管理者第2種(国家資格)
難易度 ★★☆☆☆
勉強期間 1週間~
主な試験範囲 労働安全衛生法
労働基準法
労働衛生
労働生理

労務担当者としてまず第一歩におすすめなのがこちらの資格です。

試験は1種、2種に区分されています。ご自分の業界に必要な資格を取得しましょう。

試験範囲は、基本的な労働基準法から、安全衛生法、労働環境や健康管理の法的ルールから、人体の機能まで幅広い内容となっていて、最低限労務担当が何をすればいいか、がこの試験から学ぶことができます。

試験範囲の狭い第2種であれば、1週間もあれば合格可能です。

衛生管理者は、50人以上の組織で設置が義務付けられていますので、取得して損はありません。

もちろん難易度の高い資格を取得できるに越したことはありませんが、

こちらの資格を取得すれば、労務担当者としてのスタートを切ったといえるでしょう!

詳しくはこちら↓

STEP 2:社会保険労務士

社会保険労務士(国家資格)
難易度 ★★★★★
勉強期間 約1年間
主な試験範囲 労働基準法及び労働安全衛生法
労働者災害補償保険法
雇用保険法
労務管理その他の労働に関する一般常識
社会保険に関する一般常識
健康保険法
厚生年金保険法
国民年金法

労務の専門家を目指すにあたり、まず挑戦したいのが社会保険労務士です。

試験は年1度、近年は合格率5%前後の難関資格です。

試験範囲は労務なら必須知識である労働関係法から、企業内労務で触れることはまずない国民年金まで幅広い内容となっています。

合格基準は選択式8科目、択一式7科目、それぞれ総得点において合格点を上回ることに加え、全科目も設定された合格点を超えなければなりません。

難しい問題もありますが、満点を取る必要はありません。
試験範囲の基本的な部分を抜けもれなく根気強く、体系的に勉強することが求められます。

試験範囲を網羅するには半年~1年は必要です。ペースメーカーとして通信教育や資格予備校などを活用することをお勧めします。

STEP 3:キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

労務を担当していると、従業員さんと面談する機会もあるかと思います。

キャリアコンサルタント、産業カウンセラーどちらも対人に関する資格となり、筆記だけではなく実務試験があることが特徴です。実践的な学習ができます。

攻めの労務であればキャリアコンサルタント、守りの労務であれば産業カウンセラーと進みたい方向に合わせてステップアップを目指しましょう。

キャリアコンサルタント(国家試験)
難易度 ★★★★☆
勉強期間 約1年間
主な試験範囲 【学科】
職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目
キャリアコンサルティングの理論に関する科目
キャリアコンサルティングの実務に関する科目
キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目
キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目【実技】
論述試験、ロールプレイ、口頭試問

「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家です。

従業員のキャリア形成を支援する立場として、積極的に人事に携わりたい方におすすめの資格です。

試験は年4回。学科、実技の両方に合格し、登録することでキャリアコンサルタントと名乗ることができるようになり、5年ごとの更新制です。

受験資格として、3年以上の実務経験もしくは、認定講習過程の修了などが必要です。

 

産業カウンセラー(民間資格)
難易度 ★★★★☆
勉強期間 約1年間
主な試験範囲 【学科】
産業カウンセリング概論
カウンセリングの原理および技法
パーソナリティ理論
職場のメンタルヘルス
事例検討
【実技】
ロールプレイング、口述試験

「産業カウンセラー」とは、メンタルヘルス対策への支援、キャリア開発への支援、職場における人間関係開発・職場環境改善への支援に対応できる専門家です。

組織の基礎として働く人と職場を支援する労務ポジションを確立するためにおすすめの資格です。

試験は年1回。

受験資格として、大学院研究科心理学関係修了者のうち、指定の単位を取得していること、もしくは指定の養成講座を修了が必要。
養成講座を修了するには、通学と通信を生み合わせたもので、e-Learning制で半年、通信制で1年が必要です。

まとめ

労務担当の方は、日々実務に追われてキャリアアップが思うように進まない、という方も多いかと思います。

労務専門家としてのステップアップや自己研鑽のツールとして、積極的に資格勉強を活用しましょう!

WRITER
asumi
asumi
オルトプラスCB部HRディレクター ワーママ時短・労務の人です