こんにちは!デザイナーの竹市です。

こういう感じで!と伝えて作ってもらったものを見せてもらったら、「なんだか違う…」という経験はありませんか?
また、デザイナーさんは逆に「依頼者の希望がいまいち掴めない…」というパターンもあると思います。

そういう時って、だいたい一番始めのイメージのすり合わせが上手くいっていないときです。

 

今回は、「デザイナーにコンセプトやイメージを伝えるアートディレクター」さんや、
「クライアント、または上司の指示がざっくりで悩むデザイナー」さんにお伝えしたいツールのお話です。

「思ってた感じと違う…」を無くす!

 

イメージを伝えるときに、抽象的な言葉を用いるのは実はとっても危険です。
「かっこよく」 「かわいく」 「女性向けの」 「男性向けの」
「シンプルに」 「ピンク色に」 「BtoB向け」などなど…

 

どんな言葉を使っても、依頼主とデザイナーがイメージしているものが100%マッチすることはほとんどありません。

それどころか、言葉の選び方ひとつで、全く違うものが出来てしまうことも…。

 

そうならないために、デザイナー側はいくつも案を作って見てもらったり、「作る」と「確認」の行き来を何度もすることになります。

出来ればここで無駄な時間は使いたくないですよね。

この最初のコミュニケーションコストを大幅に短縮するため、デザイナーとの間でピンタレストを使ってみたらかなり良かったので、一部をご紹介します。

pintarest(ピンタレスト)とは?

https://jp.pinterest.com/

Pinterest(ピンタレスト)とは、Webサイト上にある画像を集めてブックマークできるWebサービス。
2008年にアメリカで生まれ、日本では2014年に電通が「Pinterest(ピンタレスト)」を展開するピンタレスト・ジャパンとの業務提携を発表しました。

 

ピンタレストで出来ること

①Web上の画像や動画を「ピン」する
②他のユーザーの投稿画像・動画を「リピン」する
「ボード」を作って、気になった画像や動画を保存する

 

ピンタレストでは、グラフィックデザインに限らずイラストポートレートインテリアファッション映画アニメーションなど、さまざまなジャンルの画像が見つかります。

世界中の素敵なアイデアがどんどん流れてくるので、眺めているだけでも発想のきっかけになりそうですよね。

気に入った画像をピン(保存)できるだけでなく、種別にボードを作ったりして、気に入った画像を分類することも出来るのが特徴。

 

ディレクションでも活用できる!

私がいつもアートディレクションとして使っている方法では、プロジェクトや制作物別にボードを作り、そこにプロジェクトに関連する他社事例、イメージするテイストの近いものなどをペタペタ貼っていきます。
フライヤー1枚だけでも専用のボードをつくって進めていくこともあります。

(画像では出せないプロジェクト名等にモザイクを入れています)

 

ここで便利なのは、特定のボードを他のユーザーと共有できること。

プロジェクトのボードを部下のデザイナーと共有し、コンセプトに合った参考画像をどんどん集めていきます。
ここでは私もピンしますが、デザイナーにも参考になるものを集めてもらいます。

 

同時に同じボードを複数人で編集できるので、イメージの共有がスムーズになります。

 

 

この時点で「これは今回のプロジェクトの方向性とは違うかも」と思うものがあれば削除して、さらにすり合わせていきます。

これを見ればだいたいの雰囲気が掴める”オリジナルのアートボード”をつくる感覚です。

 

自分がピンしたものにコメントもつけられるため、”このピンのどの部分を参考にしてほしいのか”を詳細に伝えることもできます。

もし継続的に同じプロジェクトの制作物が発生したり、制作メンバーが途中から増えたりしても、世界観のアートボードがあるだけで一貫性のあるものが出来るようになるので、作っておいて損は無いと思います。

 

 

こんなアプリUIの参考や…

 

 

オフィス内装の参考など。
初めてオフィスデザインに関わることになった時にはお世話になりました。

 

世の中にあるものを知ることでアイデア被りを未然に防ぐ

さらに便利だなと思うのは、イメージ参考を集めながら同時に他社調査もできること。

もちろん世の中にあるものすべてがピンタレスト上にあるわけではないのですが、
既に世に生まれているアイデアを知ることで“アイデア被り”を避けることが出来ます。

 

コンセプトに従い、もくもくと作っているだけだと「実は他のプロジェクトで似たものが作られていた!」なんてことは結構あります。

素敵なアイデアをたくさんピンしたからといって、それを真似するのではなく、イメージを形作る一部として捉えること。

表現はこのピンが近いけど写真の感じはこのピン、さらにフォントの感じはこのピン、など細かく構築していくことも可能なので、素敵なアイデアの良い部分を少しずつ取り入れる、といった方法がおすすめです。

 

依頼主やチームメンバーと共通のイメージを持つことが大事

 

プロジェクトを成功させるための近道は、全員が同じビジョンを持つこと。

目指すところが明確になれば実現性も増し、チームの士気も高まります。ツールを上手く利用して、しっかりイメージを共有しながら進めましょう!

 

デザイナーさん側の立場の場合は、「クライアントの思っているものを上手く汲み取れていないかも…」と思ったら、作ったボードを依頼主に見てもらいながら、”イメージに合ったもの””違うもの”を精査してイメージを擦り合わせていくことが出来ると思います。

ほかにも立場によっていろいろな使い方ができるので、デザイン職の方に限らず、ぜひ日々の業務に取り入れてみてくださいね。

WRITER
竹市 綾香
竹市綾香
オルトプラスのインハウスデザイナー/クリエイティブディレクターです。 デザインの力で企業文化を明確化していくことをミッションとしています。 好きなものは映画とアメコミと横丁。