自宅に帰ったら、まずはビール。

そんな私の冷蔵庫には、日本一飲まれているクラフトビール「よなよなエール」が欠かせません。

今回は、「よなよなエール」の生みの親である株式会社ヤッホーブルーイングの企業文化についてインタビューしてきました。

(株)ヤッホーブルーイング よなよなエール広め隊 ユニットディレクター 原 謙太郎

『水曜日のネコ』ブランド開発、SNS・広報担当、ファンマーケティングの企画などを経て、2015年より社外広報専任ユニットのディレクター。

「メディアをよなよなエールのファンにする」をテーマに、クラフトビールと企業の魅力を発信中。

仕事の話NG。全員が発言する朝礼で1日がはじまる。

━ヤッホーブルーイングさんでは、毎朝朝礼で全社員が発言をすると聞きました。

具体的にどのような取り組みなんですか?

原:ヤッホーブルーイングでは、社内コミュニケーションを増やす為に様々な施策をとっていまして、その一つが朝礼です。

〈朝礼の概要〉

・毎朝20~30分
・全員が30秒~1分くらいのフリートークをする
・仕事の話はNG
・話すことは他愛も無い日常の話
・フリートークの後は全員でお掃除タイム
・自分の身の回りをきれいにする
・もちろん、コミュニケーションを取りながら!

原:ちなみに、この写真には、正社員だけでなく地元採用のパートナー社員も写っています。
ヤッホーブルーイングはフラットな組織文化を持っており、雇用形態やポジションに関係なく毎朝円を作って朝礼を行っています。

持ち時間はだいたい1人1分程度で、仕事の話はNG。

毎回他愛のない話をして、役職や社歴を超えて賑やかに笑うのが、私達の朝礼です。

とはいえ、朝から取引先様から電話が掛かってきたり、朝一番の時間って大事な時間でもあるんですけど、あえてその時間を使って朝から無駄話をしています。

とにかく、コミュニケーションの量と質を高めていきたいんです。

なぜそこまで?コミュニケーションを大切にしている理由

━朝の30分…、業務にとっても非常に大切な時間だと感じます。

あえて時間を使っているとのことですが、なぜそこまでコミュニケーションを大切にされているんですか?

原:私達は、ミッション、ビジョン、ガッホー文化、価値観、ヤッホーバリューという経営理念を重視しています。

原:そして、ミッションとして掲げている「画一的な味しかなかった日本のビール市場にバラエティを提供し、 新たなビール文化を創出する。 そして、ビールファンにささやかな幸せをお届けする。」を実現するために、具体的な到達目標がビジョンであり、どう到達するか、スタッフはどうあるべきかなどの行動指針的部分を、ガッホー文化、価値観、ヤッホーバリューの3つとしています。

原:行動指針のひとつ「ガッホー文化」は、私達にとって「目に見えないけれど当たり前のこと」。

原:「究極の顧客志向」を全社員が目指していて、そのために、自ら考え仕事を楽しみ、切磋琢磨する知的な変り者であれ、と考えているのですが、

そういった行動指針のベースとして、組織がフラットであることが重要だと考えています。

全ては、その為のコミュニケーション量とコミュニケーションの質。

話が遠回りしてしまったのですが、そのための朝礼であって、ミッション・ビジョンから行動までの一貫性を持った取り組みなのです。

ちなみに、朝礼は数多くある施策の中のひとつでしかなくて、コミュニケーションを取るための取り組みはたくさんあります!

━小さな取り組みの中にも、ビジョン・ミッションから続く一貫性があるんですね。

ちなみに、なぜ「ガッホー文化」なんですか?

「ヤッホー文化」ではないんですか?

原:これは「頑張れヤッホー」の略で「ガッホー文化」なんです!(笑)

━なるほど、そんなところにも意味が隠れていたんですね。

コミュニケーションは企業活動としての成果の為。

原:ちなみに、ここまで「フラット」にこだわっているのは、企業活動として一番いい成果を出すためです。

最良、最善の成果を出すために、フラットな組織が必要と考え、そのためのコミュニケーションとして朝礼等の取り組みがあります。

会社の雰囲気を良くしたいから等も、目的としてゼロではありませんが、本質ではありません。

原:成果を出すためには、質の高い打ち手、打ち手の実行力が必要です。

まず、質の高い打ち手を考え出すには、メンバーからの充分な意見抽出が必要。

また、打ち手の実行力を上げるためには、実行するメンバーたちが納得感を持って行動する必要があります。

どこかでやらされている感があったり、腑に落ちていなかったりすると、100%の力が発揮されません。

そして、「質の高い打ち手」「打ち手の実行力」を生み出すためには、健全な議論が必要なのです。

健全な議論を実施するのに、普段からフラットなコミュニケーションが取れていなければ、もちろん充分な意見交換も出来ないですよね。

繰り返しになりますが、そのためのコミュニケーションの量と質。

量と質を上げるための数多い取り組みなんです。

━フラットな組織で困ったことはありますか?

原:我々は、フラットな組織で健全なコミュニケーションをとり合意形成をさせる為にやっているのですが、やはり、時間が掛かるのはデメリットです。

トップダウンのほうがよっぽどスピードが早い。

また、参加メンバーの意識とスキルがある程度高くないと、ワークしないというデメリットもあります。

なので、やはり効率が良くない会議もあったり。

ちなみに私自身も、初めはこの組織スタイルに戸惑いもありました。

しかし、メリット・デメリットあるのですが、私達は合意形成を図り「いいアイデア」と「納得感」に繋げるメリットのほうに期待をして、このようなコミュニケーションをとっています。

今後とも、私達のビジョン・ミッションに共感してくれる仲間を増やし、美味しいクラフトビールを届けていけるような組織形成をサポートしていきたいと思います。

編集より

朝礼、飲み会、クラブ活動…社内広報や文化形成の為に、様々なイベントに取り組んでいる企業はたくさんありますが、ここまでビジョン・ミッションからの一貫性を持った取り組みを行っている企業さんは、珍しく、素晴らしいと思います。

また、企業文化が企業成果のためというお話も、本質を捉えられていて非常に共感しました。

インタビューの日、家に帰って飲んだのはもちろんよなよなエール。

その味に、いつもより深みを感じ、飲みすぎてしまった私でした。

★お知らせ★

2019年7月23日(火)18:00~
CBsyncセミナー第6回「ベンチャー企業に必要な広報PR力とは?」に、今回インタビューにご協力頂いた、(株)ヤッホーブルーイング よなよなエール広め隊 ユニットディレクター 原 謙太郎さんが登壇します!

https://cbsync.connpass.com/event/136281/

是非ご参加下さい!

WRITER
うちだまみ
うちだ まみ
広報のうちだです。 趣味はサッカー観戦とお酒とゴルフ。