5月21日バックオフィス向けセミナー「サイボウズ・サイバーエージェント・LIFULL・オルトプラス 企業価値を高めるインナーブランディング×社内広報 by CBsync」を開催し、約100名のご来場者にお越しいただきました。

今月は、その様子を連載にてお届けしてまいります。

第一回は、株式会社LIFULL山岡早穂氏による「トップダウンとボトムアップ、両面で作る日本一働きたい会社」をレポート致します。

インナーブランディングにおけるLIFULL社の取り組みから、ブランディングにおける考え方まで、本質的なお話をたくさん聞くことが出来ました。

『徹底した巻き込み型』

山岡:LIFULLでは、インナーブランドやカルチャーは、どこか特定の部署が取り組むものではなくて、全員で作り上げるものと定義しています。

『徹底した巻き込み型』と、資料にも記載させていただいているのですが、詳しくご説明させていただきますね。

山岡:よくインナーブランドを担う部門といえば、人事や、広報など特定した部門があることが一般的だと思うのですが、LIFULLでは、いろんな部門が連携し、役割を担って全社で取り組んでいます。

なかでも特徴的なのは、ワーキンググループという、全て有志メンバーで構成された組織で、自らの「会社をこう変えていきたい」「こういう制度があったらいいのにな」などの思いが元になり、それぞれのブロジェクトが立ち上がり、活動しています。

このような取り組みが、LIFULLでは結果的にインナーブランドやカルチャーになっています。

なかでも、ワーキンググループの取り組む面白いプロジェクトを事例としてご紹介します。

ビジョンプロジェクト

会社のビジョンをどのように浸透させて、社員一人ひとりが体現者になれるかと言うのを強化していくプロジェクトです。

毎年50-60人の方が参加していて、有志で集まるワーキンググループの中でも一番大きな組織になります。

ビジョンプロジェクトのひとつの取り組みとして、ビジョンツリーの作成をサポートしています。

LIFULLの組織の最小単位は「グループ」になるのですが、すべてのグループがそれぞれのビジョンをもっていて、そのビジョンが、グループから部門、そして経営理念に繋がっているというのを、全社員が理解するためのビジョンツリーです。

もちろん、役員も参加しており、「役員の心得」というものを作っております。

「経営理念を常に語ります」「経営理念と一貫性のある指示を出します」「経営理念を実現したいと思う社員だけをマネージャーに任命します」など、マネージャーがビジョンと紐付いて、心得として持っておくことを掲げております。

また、半期に一回社員が回答する役員アンケートというものを実施しており「役員の心得」をしっかり体現出来ていたかを評価され、実際の価にも反映される仕組みになっております。

もちもちWG

もう一つ特徴的なのは、「もちもちワーキング・グループ」です。

こちらは、子持ち、持病持ち、などのそれぞれの事情を持ちながらも働く社員をサポートするためのグループで、主にママ社員たちが活躍しております。

育児や介護の情報についてWEBサイトにまとめて発信をしたり、復職したママさんや、これからママになるプレママ向けにセミナーの開催を行ったり、経験者だからこそ出来る活動の主催をしてくれています。

なぜ有志が集まるのか

どうやったら有志の参加があるまるの?という質問をよく受けるのですが、当社では「内発的動機づけ」「圧倒的当事者意識」だと位置付けております。

誰かがやってくれるではなく、自分が変えていきたいという社員の中に眠る想いを引き出すために、当社としては様々な仕組みを用意しております。

当社では、キャリアデザインシートというものを半年に一回の評価面談の際に作成して、半年後、三年後、五年後、それぞれのやっていきたいことやビジョンを直接の上司とすり合わせをしております。

そのなかで、例えば、職種を変えたい、この部門で働きたいなどの希望があれば、次のステップに進む制度として「キャリア選択制度」というものを持っていて、全てが実現可能といった訳にはいかないのですが、移動先の上司と面談をして、相談・移動することも可能です。

それ以外にも、新規事業を立ち上げたい、新しい技術に挑戦したいなど、社員の中にあるモチベーション全てに対応する、受け入れる仕組みがあるということを、制度として整え明示しています。

また、挑戦して失敗したらどうしよう、自分の挑戦が認められなかったらどうしようなど、社員の挑戦のボトムネックにならないようにする為、当社では「薩摩の教え」という考え方を大切にしています。

そして会社として、この順番で偉い、称えるべきだというのを明示し、挑戦による心理的な壁を取り払う為、企業文化として根付かせています。

社外PRと社内PRは表裏一体

社内向けに発信し続けることも大切ですが、それだけではなく、社外からの評価を受け、それが跳ね返ってインナーブランディングに反映されるとも考えています。

当社の事例を上げると、世界に挑戦するプロサッカー選手の長友さんにLIFULLアンバサダーとしてご活動頂いたり、社会課題解決のプロジェクトの一環で、林業で、森林の手入れで生じる間伐材の新たな消費方法として間伐材を利用したパウンドケーキを作って販売する事業に取り組んだり。

こういったPR活動から跳ね返ってくる外部の評価が、社内としても自分たちの方向性を認識する機会に繋がると考えています。

WRITER
うちだまみ
うちだ まみ
広報のうちだです。 趣味はサッカー観戦とお酒とゴルフ。