5月21日バックオフィス向けセミナー「サイボウズ・サイバーエージェント・LIFULL・オルトプラス 企業価値を高めるインナーブランディング×社内広報 by CBsync」を開催し、約100名のご来場者にお越しいただきました。

今回は、株式会社サイバーエージェント青山文吾氏による「デザインが担う企業文化」のレポートを公開させていただきます。

前回:LIFULL全員で作る日本一働きたい会社~企業価値を高めるインナーブランディング×社内広報セミナーレポート~

クリエイティブはブランディングにおいて必要不可欠です。

なかでも、前進的な取り組みをされているサイバーエージェント社。

カッコいいだけでなく、きちんとクリエイティブと向き合うその姿勢に心を打たれる内容でした。

きちんとクリエイティブに向き合う

青山:まず、私の所属するゲーム事業のPRデザイン室の役割についてですが、制作物のクオリティを上げることと、カルチャーを組織に浸透させることを目的としております。

今回はデザインの視点から「インナーブランディング」についてお話させて頂きます。

まず、組織のロゴをリニューアルした際の事例を御覧ください。

気をつけたこととしては、新しいロゴになったことで「昔のロゴよりもおしゃれになりました」というコミュニケーションをなるべく取らないようにして、あくまで「クリエイティブにきちんと向き合いました」というスタンスを伝えるようにしました。

なぜならば、それぞれのチームに、それぞれ価値観があり、自分たちの作っているサービスに誇りを持って仕事をしているからです。

その中で、「これはおしゃれなので受け入れるべきだ」というコミュニケーションを取るのではなく、別の形で「これは何故良いのか」「我々は今後どういうふうにクリエイティブに向き合うべきなのか」というスタンスを伝えていくように努めました。

このロゴは社内でしか利用しないものなのですが、各担当者にロゴデータを渡す際には、必ずロゴのガイドラインとセットにして渡しています。

このようにきちんとロゴを利用してもらうためのガイドラインを提示することでクリエイティブに対する意識を促すための取り組みです。

当事者に参加してもらう

私達の事業部では、「自分たちの組織は自分たちで作る」というカルチャーがあります。これは、当事者意識を持って行動しようという意味でもあり、組織の成長や成果につながる一番の方法だという考えがあります。なのでそのカルチャーを一番浸透させるための、一番簡単なアウトプットは当事者に出てもらうことなんです。

例えば、社内イベントのポスター。

当社では大掃除の際、ただ掃除をするだけでは面白くないので、どれだけキレイになったか各組織競い合いましょう!という施策を立てました。

その時も、子会社ごとに掃除の責任者に出てもらいポスターの演者になってもらいました。このように「常に人とセットでデザイン」をするようにしています。

一番依頼数が多い制作物はロゴとポスターなのですが、なかでも「とにかくインパクト」があるものを制作して欲しいといった要望をよく受けます。

オシャレなだけのデザインではあまり注目されません。

見る側は、オシャレかどうかという美学が知りたいわけではないので、どんな施策でどんな気持ちで取り組んでいくべきなのかを明確にした方が、注目され浸透しやすくなります。

その結果、私たちの組織だと割とクセの強いアウトプットが多くなってしまうんですが…(笑)。ここからはいくつか事例をご紹介致します。

 ▲ゲームの運用タイトルの競争企画を表現したクリエイティブ1


▲ゲームの運用タイトルの競争企画を表現したクリエイティブ2

当事者が、体を張って施策の内容を体現することによって、当事者本人の意識の向上はもちろん、誰が責任者なのかがひと目で分かります。

また、ビジュアル化することによってその施策が真面目な施策なのか、カジュアルな施策なのかという温度感、責任者の人柄等も伝わるというメリットがあります。

人とセットにすることによって、物事を明確に伝えるだけでなく、当事者としての意識を根付かせることも出来ます。

手を替え品を替え継続的に

はじめに、制作物のクオリティを上げることを目的としていますとご紹介いたしましたが、言い換えるとものづくりに対するスタンスを提示していくことが大切だなと思っています。

もう一つの目的、「カルチャーを組織に浸透させる」。

こちらは、弊社の場合ですと「当事者意識を組織に浸透させる」ためのデザインということになります。言い換えると、「経営メッセージを組織に浸透させる」ということです。

ブランディングは1日ではなし得ません。
やらないと何の変化もないものなのですが、一点一点が、何かの目的や意図に沿ってきちんと作られ続けて機能していくことで、カルチャーが根付いてくるものだと実感しています。

皆様の会社でも、経営メッセージを伝える手段の一つとして、デザインがワークしていくことをイメージ頂けたら嬉しいです。

WRITER
うちだまみ
うちだ まみ
広報のうちだです。 趣味はサッカー観戦とお酒とゴルフ。