6月14日。ユニークなセミナーの案内に惹かれ、株式会社シンフィールドが開催する「マンガを活用して応募数、内定承諾率を上げる方法」に行ってきました。

有効求人倍率1.8倍。

媒体に広告を打つだけでは、簡単に採用できないという認識が広がったように思えますが、実際に何をしたら良いのか、明確にならない企業はまだまだ多いように感じます。

そんな中、ひとつの手段として利用される「採用ツール」。

その、真の利用目的や作成における考え方まで、クリティカルなお話を伺うことが出来ました。

今日はその様子をレポートします。

そもそも、採用ツールって?その目的は?

株式会社シンフィールド 代表取締役 谷口晋也

ネット広告代理店を経て2009年より現在のマンガマーケティング(商標登録済み)事業を開始。

企業の商品やサービスをオリジナルのマンガにして集客するという新しい価値を生み出し、マンガで日立、本田技研、日清食品、富士フイルム、東芝などの多くのナショナルクライアントのプロモーションを支援。「当たり前を創り出す」という経営理念のもとこれまでのマンガ×Webマーケティングからマンガ×採用の支援も積極的に行っている。

 

谷口:採用ツールとは、企業が採用したい人材を獲得するために使うもの全般のことを言います。

パンフレット、ホームページ、雑誌、ノベルティ…など種類は様々ですが、「採用したい人材を獲得するために」というのがポイントで、届けたい人に、届けたいメッセージを届ける為に利用することが前提です。

ここで、採用ツールをすでに会社で作っているという方にご質問なのですが、採用ツールを作った目的はなんですか?

採用ツールも、クリエイティブによって成果が大きく変わるので、マーケティングに関わりのある方は非常にこだわって企画などされていると思います。

しかし、意外にも採用人事の方々だと「自社の説明ツールをとりあえず作ろう」という目的で作られている方が多いように感じています。

▲新卒採用50人以上規模企業の採用担当101名にアンケートを取った結果

谷口:こちらは、採用人事担当の方にアンケートを取った結果なのですが、101社中62社が採用ツールを作った目的を不明と答えているんですね。

もちろん、理由もなくただ作ってみたという人が全員ではないと思うのですが、別の担当者が作ったなどにしても、作った人から理由が引き継がれていないというのも問題に感じています。

採用ツールは、事業をただ説明するものではなく「広告クリエイティブ」です。

まずはお金をかけて制作する以上、「目的をもって何かしらの成果を出すためのもの」だということを認識して頂きたいなと思います。

採用ツールを使って情報を独り歩きさせよ

谷口:ここで、改めてお考え頂きたいのですが、採用ツールの理想とは何でしょうか。

採用ツールを作った時、どうなったら一番良いと思いますか?

私なりの答えではありますが、採用ツールを作っただけでは、直接的な内定や入社などの採用に繋がるとは考えづらいと思っています。

現実的に、候補者の求める条件や希望する仕事内容などそれぞれが求めるものがあるため、どれだけ良い採用ツールを作ってもそこまで期待するのは難しいと思います。

では、作った採用ツールがどういった成果や効果をもたらしてくれたらベストなのか。

私は「情報が独り歩きすること」だと思っています。

谷口:本日も、皆さんのお手元にシンフィールドの採用ツールをお渡し致しましたが、私の理想は皆さんに冊子をお持ち帰り頂いて、各部署の方々にお渡し頂くことです。

谷口:実際に我々が参加する採用イベントでも、こういった採用ツールを配っているのですが、もらった人以外の人からの連絡が来ることがよくあります。

いかに情報を拡散させ、多くの人に情報を見てもらうかが採用ツールの役割なのです。

採用ツールを作るときのポイント

どこで使うか

谷口:採用ツールを作るときは、どこで使うものなのかを考え企画する必要があります。

説明会、インターンなど、各利用シーンによって候補者の心情は変わりますよね。

候補者の心情が変わるのに対し、同じパンフレットを配っていては効果が薄れてしまいます。

谷口:例えば、大学の就職課に情報を取りに行く学生。

もちろん情報収集の段階ですから、一社だけの事が書いてあるパンフレットよりも、業界ごとなど企業の情報がまとまっていた方が手にとってもらいやすいですよね。

合同企業説明会などでは、何十社も企業が参加している中で自社を目に止めてもらうためにインパクトがあるツールが必要です。

採用イベントなどでは、学生さんとコミュニケーションを取る時間があるのである程度は自社の情報を伝えれますが限られた時間の中で全ての情報を伝えることは出来ないため、家に持ち帰ってから読み返した時に、会社を理解してもらえるようなパンフレットなどのツールが最適です。

また、候補者が着席しているなど、会社説明会のような落ち着いたシーンであれば、動画なども非常に有効なツールだと思います。通常、ネット上にある動画だと興味関心が高いと見てくれますがそうでない人は3分だったとしても見ることに抵抗感があります。しかし説明会など時間を自発的に提供している場合は、その場で5分の動画を見ることに抵抗感はありません。

逆に、インターンシップに関してはチラシで良いと思っています。

インターンシップでは企業が学生と接点を持つための場ですし、学生も事前にインターシップ情報を見てとりあえず働いてみよう、仕事体験してみようという形なので時間とお金をかけずにチラシで十分かと思います。気軽に来ています。

そこにコストを掛けるのであれば、他の部分に回したほうが有効的に使えるかなと思います。

谷口:利用シーンによって、使うツールをわけることで、それぞれの効果を最大化させれると思います

何を訴求するか

谷口:また企業の強みを理解し、何を訴求するかを決めるのはとても重要です。

各企業によって、様々な強みがあります。

まずは、自社の強みを理解し引き出しましょう。

谷口:企業の強みは、だいたい4つのパターンに分けられていると思っています。

当社の例ですが、当社は「マンガマーケティング」という他社と差別化したマーケティング事業をやっておりますので、完全に事業内容で引きつけを行い説明会に来てもらっています。

そして、説明会では「当たり前を創り出す」という当社の経営理念をしっかり伝えるようにしています。

例えば弊社の採用ツールを見た時「マンガ」か「マーケティング」に興味のある方はだいたい興味を持って頂けると思うんですね。

まずは、沢山の方に知ってもらう為にも「マンガの効果」というマンガを小冊子にして手に取ってもらいやすくしています。

しかし、私達も経営理念に共感できる人と一緒に働きたいという思いもあり、説明会で理念をつたえてある程度のフィルターをかけるようにしています。

メッセージで人は動く

谷口:人は、理由なしではなかなか動きません。

サイモン・シネックで有名なゴールデンサークル理論を取り入れ考えるとわかりやすいのですが、Whyを伝えることが非常に重要なのです。

参考:https://www.countand1.com/2012/06/goldencircle-why-how-what-leadership.html

多くの企業は、WhatとHowがメインになってしまっているように感じます。

「私達は、こういう事をやっています。」だけですと、事実しか伝わりません。

自分たちの想い。理想とする未来。目指したい姿など

が伝わらないと、人の心はなかなか動きません。

そのためなぜやっているかの表現が必要なのです。

例えば、当社の例をお話すると、

What:マンガマーケティング事業を行っている。
How:900名以上のマンガ家さんと企業のオリジナルのマンガを制作してマーケティングツールとして活用している。

これだけでは、何も魅力的には聞こえず、うなずくぐらいしかできませんが、Whyを付け足すことによって、

Why:当たり前を創り出すという経営理念のもと、マンガの新しい価値を世の中に広げていきたいので、
How:900名以上のマンガ家さんに登録していただき企業のオリジナルのマンガを制作してマーケティングツールとして活用する
What:マンガマーケティング事業を行っています。

Whyで自社の事業をやる理由や想いを明確にし、そこに共感した人にエントリーしてもらうことがベストだと考えています。

編集者まとめ

ひとりの担当者として、採用ツールを作ること=コストがかかるというイメージで、簡単に自分の案で作れるものという認識がありませんでした。

しかし谷口さんの話を聞き、マーケティングの観点から採用ツールを作ることで、その可能性、出来ることの多さを知り、是非取り入れてみたいと感じました。

また、採用以外にも広報やブランディングなど、たくさんの副次効果がるように思えます。

自社の強みやメッセージを見直すいい機会にもなりそうですね。

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WRITER
うちだまみ
うちだ まみ
広報のうちだです。 趣味はサッカー観戦とお酒とゴルフ。