皆さんは、ダイレクトメール(DM)を配信したことはありますか?
自社製品の営業活動、セミナーや勉強会への集客、企業活動の宣伝などを行う手段として、DMを送信するのは一般的なマーケティング手法として用いられていますよね。
DM配信で成果を出すためには一方的にメールを送って終わりではなく、配信後の開封率やクリック率などをチェックしながらメールタイトルや内容に工夫を加えていくことで、コンバージョンを上げていくことが重要になります。
しかしながら、「これからダイレクトメールにチャレンジしたい」と思いながらもメールの配信作業や分析など手間が多くて躊躇したり、いきなり代行会社などに費用を支払って頼むのにはリスクを感じる方も多いのではないでしょうか。
今回はダイレクトメール配信が初めての方も、現在のやり方や使っているツールを見直したいと考えている方も、無料で簡単に試すことのできるメール配信サービス「SendGrid」をご紹介します。
実際に使用してみた感想や注意点もまとめていますので、今後利用を検討する際の参考にしてみてください。
全世界で利用されているメール配信サービス「SendGrid」
SendGridとは?

世界中で月間500億通(!)のメール配信を支えるメールインフラが整備されているSendGrid。ホームページの導入事例を見る限り、大手企業様でもご利用の実績があるようです。
クラウドベースのメール配信サービス
SendGridはクラウドサービスなので、自社でインフラを構築やそれらに対する費用の負担をする必要がありません。
そのため、アカウントを作成するだけで即日メールを配信することが可能です。
まずは試しに使ってみたい、という方にとっては手軽で嬉しいですよね。
無料でアカウント作成できる
アカウントを作成するのに費用は一切かかりませんし、月に12,000通まではなんと無料で送信することができます。
のちほど機能についてもご紹介しますが、無料でこの通数を即日送れるのは大きな魅力です。
実際に使ってみた!SendGridができること
SendGridの機能一覧は以下の通りです。

かなり豊富に機能があることが分かります。
さらに驚くのは、無料プランの機能が有料プランと遜色ないことです。
送れる通数などに制限があるものの、全体の機能はほぼ利用することが可能なので、使用用途に合わせたさまざまな機能を試すことができます。
使ってみて便利だった機能3選
ここでは実際に使ってみた機能とその所感をお伝えいたします。

①ダイレクトメールの作成
「ダイレクトメールがWord文章を貼り付けたみたいになっちゃう…」
「HTMLが書けないから、メール作成に不安がある」
と思っている方もいらっしゃるでしょう。
SendGridの場合、豊富にデザインされたテンプレートがあるので、凝ったデザインを考えたり、コードに悩んだりすることはありません。
自分のイメージに近いテンプレートを選択し、中身の画像や文章を差し替えるだけで完了です!

②大量のダイレクトメールを送信
一度に10,000通ほど送ったこともあります。(月上限12,000通)
前述していたデザインテンプレートや画像を盛り込んだメールを大量に送ったこともありますが、滞りなく送信できています。
また、同様の通数で予約配信も毎月していますが、今のところ問題を感じたことはなく、普段のメールを送る感覚と同じです。
③ダイレクトメールの効果が分かる、データ分析

上の画像は実際のマーケティングキャンペーン配信後の画面です。
マーケティングキャンペーンとは、メールの作成から配信まですべてブラウザ上で行えるSendGridの機能です。
送信直後からタイムリーに開封率やクリック率、トラッキングデータを見ることができるので、多数のキャンペーンを配信したときの受信者の反応を分析することが容易にできます。
さらに、一つのメールでタイトルや内容に変化を付けて送信できるABテスト機能もついており、コンバージョンを上げていくためのマーケティング施策が考えやすくなっています。
▼画面はABテストページの一部

SendGrid使用の際に注意すべき点
無料でメールマーケティングに便利な機能が多く備わっている点が多数あるSendGridだが、以下の点は利用の際にご注意ください。
画面はすべて英語表記
基本的にツール画面はすべて英語です。ページを翻訳させて利用する、という選択肢もありますが、変換が上手くできていない箇所もあり、あまりお勧めできません。
基本操作のマニュアルも用意されているものの、基礎的な部分しか載っていないため、マーケティング初心者や英語表記に抵抗がある方は扱いが難しいかもしれません。
困ったときはSendGrid販売元のサポートに問い合わせてみてください。丁寧に最後まで対応してもらえますよ。
無料アカウントは一企業にひとつ
法人で無料アカウントを作成できるのは、一企業に一つです。
始めようと思ったら、すでに他部署がアカウントを持っていた!という場合は、一緒に使わせてもらうか、前者が利用していない場合はアカウント削除をして新たに作成をしてください。
一つのアカウントでも送信元(Fromアドレス)は別で設定できるので、部署やチームによって変更可能です。
ただ、複数チームで月間12,000通の送信は少なく感じる場合もあるかと思いますので、その際は有料プランも検討してみるとよいでしょう。
難しい作業はツールで解決、よいマーケティング活動を!

画面の操作がある程度慣れてしまえば、直感的に作業できる部分も多いです。
煩わしい作業はツールに任せて、ダイレクトメールを利用した効果あるマーケティング活動を促進していきましょう!
