採用広報が必要な理由と実行する際一番大切なこと

/ 1月 27, 2020/ 企業文化

ここ数年、採用売り手市場ということも相まって、採用活動において“採用広報”に力を入れる企業が増えて来ました。

採用広報はその企業で働くイメージを持ってもらうために、社員インタビューや仕事の内容や働く環境について記事して発信します。

一方で情報発信をやみくもにしてもなかなか効果が出ません。採用広報は何を軸に、どんなことを目的に行うのか整理をした上で活動を行って行く必要があります。

今回はこれから採用広報を始める方向けに、採用広報が必要とされている理由と、実行する上で一番大切なことをご紹介します。

なぜ採用広報を行うのか

なぜ採用広報の重要性が改めて叫ばれているのでしょうか。

会社への帰属意識の希薄化

終身雇用の崩壊により、従来のように「企業に属してその中でキャリアを上げて行く」という考え方から、「転職等をして環境を選び、自身のキャリア形成をしていく」という考え方が増えて来ました。

さらに、リモートワークやフリーランス、副業など働き方の多様化により、一社に属する概念が全体的に弱くなってきています。

そんな中で、自分の価値観と企業の価値観を照らし合わせ、考え方の方向性が合っているか、一緒に働く人はどんな人たちか、仕事における社会的意義などの求人情報だけでは読み取れない部分の情報を求める人材が増えて来ているというのも、あらためて採用広報に注目が集まっている要因の一つです。

売り手市場により母集団形成が難航

圧倒的な売り手市場の昨今では、すでに採用市場に出ている人材だけではなかなか自社にマッチした採用母集団を形成しきることができません。

また、優秀な人材は転職市場に出る前に転職をしてしまうこともあります。

前述のように、終身雇用がなくなり、一人の人が生涯で何回かは転職をする可能性が高いとなると、潜在的には労働人口すべてがターゲットとなり得ます。

今まさに転職をする人材でなくても、自社の情報をリーチさせておくことで、いざその人材が転職する際の転職先の選択肢の一つに入るということが重要です。

採用広報を行うメリット

①対転職潜在層:採用プールが育つ

定期的な情報発信は企業の認知度をあげ、ファンを増やす活動です。

まったく名前も聞いたこともない企業より、より身近に感じられる企業に好感度を持つのはあたりまえです。

前述のとおり転職潜在層へのアプローチが、自社の採用母集団形成に直結します。

②対転職者:採用のミスマッチや辞退を防ぐ

求職者の気持ちになって自社の社名を検索してみましょう。そのときどんな情報が出て来ますか?

求人情報はときによって候補者にとっては情報が不十分です。定型の企業サイトや求人サイトからは読み取れない、会社の雰囲気やどんな人が働いているか等が見えることで候補者の企業への理解度が深まり、ミスマッチや辞退を防ぎます。

また、自社の等身大の情報を発信することでそもそも自社に合わない人材をフィルタリングするという効果も期待できるでしょう。

③対社員:ロイヤリティがあがる

自社の社員は自社のビジョンやミッション、理念などを言えるでしょうか?また、家族や友人に「こんな企業で働いている」という説明が適切にできるでしょうか?意外と難しいですよね。

採用広報で発信された企業情報は転職者や転職潜在層はもちろん、自社の社員にもリーチします。

自社のことを改めて知ることでロイヤリティが上がり、離職率の低下やリファラル採用に繋がることが見込めます。

④対採用担当:採用の自力がつく

採用広報は採用担当者にも恩恵があります。

採用広報により採用プールを育てることで、自社の採用の自力がつき、採用単価が下げられる可能性が高いのと、よりマッチした人材を採用プールにできることでより精度の高い採用活動が期待でき、無駄のない採用活動を行うことができます。

採用広報を行う際、一番大事なこと

採用広報の方法はいろいろありますが、一番大事なことは「自分たちが何者で、どんな仲間を求めているのか」の言語化をすることです。

まずは企業の目指す世界(ビジョン)、そのために行うこと(ミッション)、また企業に集まる人々の価値観(バリュー)を言語化します。

上記3軸が言語化できたらどんな人材が自社で活躍するのか(=採用ターゲット)を明確にします。

<参考>
https://cb-blog.altplus.co.jp/2019/09/06/corporatebranding_recruiting/

採用広報はこの採用ターゲットに対して自社の情報をどう発信したら伝えられるか、今露出している情報で足りない部分はなんなのかを整理するところからスタートします。

ターゲットが魅力に感じるような自社の制度や社風、働くイメージが湧きやすい社員インタビューなど、「中の情報」をいかにコンテンツにして外に発信するかが採用広報のまず一歩です。

最後に

「ウチは記事にするような制度や社風なんてないんです」とおっしゃる企業の方もいらっしゃいますが、企業文化や魅力がない企業はありません。

自社を客観的に分析し、情報資源を掘り起こすことがまず初めの課題になるかもしれません。

HRsyncでは採用広報の情報資源の掘り起こし〜コンテンツ作成のお手伝いも行なっています。

自社だけではなかなか取り組むのが難しい場合はお気軽にご相談ください。