退職代行サービスで退職者がでた!〜退職サービスの実態と労務で考えるべきこと〜

企業文化

一刻も早く会社を辞めたい…!そんなとき、退職代行の利用が増えているそうです。

 なんと、当社でも退職代行の利用事案が発生しました。利用従業員の合意のもと(ノリノリ)インタビューを敢行しました!

まず、退職代行とは??

 一般的に、退職代行とは、第三者が本人に代わり会社との間に立ち、退職の手続きや交渉を行うサービスです。

 退職が言い出せない、退職を受理してもらえない、退職の諸条件でもめている…などの事情を持つ方が使うことが多いそうです。

退職代行の業務形態

 退職代行には、ユニオンと、弁護士業務2つの業態があります。会社との交渉は、非弁行為(弁護士法に基づいた業務を無資格者が報酬を得て行うこと、禁止されている)にあたるため、それ以外の業者は避けたほうがいいでしょう。

①合同労働組合(ユニオン)に加入し、依頼する場合

 労働組合は「労働者が主体となって自主的に労働条件の維持・改善や経済的地位の向上を目的として組織する団体」、すなわち、労働者が団結して、賃金や労働時間などの労働条件の改善を図るためにつくる団体です。労働者が団結し、使用者と団体交渉を行い、ストライキ等の団体行動をする権利は、憲法第28条で保障された基本的な権利です。

厚生労働省 労働組合

 企業の枠を超えて、労働者が加入できる組合を、合同労働組(ユニオン)といいます。退職代行を専門としている合同労働組合(ユニオン)を設立し、退職申し出を行う業者が存在しています。

①弁護士に依頼する場合

 労働組合では、非弁行為に当たる交渉は行えない場合があります。(未払い残業代の請求・保険の手続きなど)弁護士に依頼することで、退職交渉以外の幅広いリスクに対応が可能となります。

退職代行体験インタビュー

Kさんプロフィール:2019年4月、オルトプラス高知新卒入社 プランナーとしてゲーム運用に携わる。入社半年、仕事に疲れ退職代行を通じ退職。その後1か月で再入社を果たす(!)今回は、ユニオンに退職代行を依頼。

その場の勢いで退職代行を使ってしまった?!

ーまず、退職代行を使った理由を教えていだけますか??

Kさん:東京に長期出張に来ている際、仕事に限界が来ていて、会社に行って「辞めます」を伝えることも嫌だなと思いました。そんな時、スマホで退職について調べていて、目についたのがきっかけです。

もともと退職代行というサービスは知らなかったのですが、「行かずにその日に辞められる」というワードについ飛びついてしまいました。LINEで申し込みができたため、その場の勢いとは少し違うのですが近しい感じですね。

ー精神的に負荷が大きい状態だったのですね…、そうなる前に会社からヘルプができればよかったのですが。申し訳ないです。今はすっかりお元気で安心しました!

LINEで完結する退職代行手続き

ー退職代行の全体の流れはどのような感じでしたか??

Kさん:ざっとこんな感じでした。

1.退職代行の公式LINEを追加します

2.追加すると、LINEを通じ「金額」「振込先」「振り込んだ後のフロー」「転職サポートへのフォーム」が送られてくる。
「希望のお支払方法」を聞かれる⇒僕は「口座振り込み」を選択

3.後日、明細表を送付⇒「ヒアリングシート」が送られてくる。
※ヒアリングシート・・・氏名や勤務形態、会社と直接やり取りをするか否か、等かなり詳しく聞かれます

4.ヒアリングシートに記載されている項目に解答すると、確認ののち会社へ連絡してくれます。同時に退職届、会社への要望書、退職代行への加入届(フラットな契約書のようなもの)のテンプレートを貰います

5.後はコンビニに行って印刷⇒郵送で申し込みは完了!

6.僕の場合はその後、ユニオンから会社からの伝言を伝えられ、社宅や保健証、PC等借りているものの返却等がありましたが人それぞれだと思います。

ーなるほど…!退職代行業者との申し込みからやり取りまで、LINEのやり取りで完結するのは、精神的にはすごく楽ですね。

Kさん:そうなんです。書類の郵送を除きLINEだけで済むという点がとても大きく感じました。

ー会社とのやり取りも伝書鳩をしてくれると。転職サポートの紹介があるのもおもしろいですね。よくマネタイズされている(笑)

費用は3万円ぽっきり!

ー費用はどうでしたか??

Kさん:今回は29,800円でした。他の退職代行も調べてみましたが、15,000円の所もあれば50,000円の所もありましたが、大概が30,000円前後でしたね。

ー絶妙なお値段ですね。

Kさん:そうなんです!これくらいなら出せるかな、という…。

退職代行を使って退職⇒冷静になって再入社

ー退職代行を使ってみてズバリどうでしたか??

Kさん:退職代行を使った後になってみると、「直接言えばよかったな」と僕は後悔しました。上長との関係性は良かったので、一通連絡入れればよかったです。それに、落ち着いてみれば、まだまだ続けられたと思いました。実際復帰(再入社)していますしね。笑

こんなにスムーズにやめられるとなると、会社に入ったばかりの人や、実はまだ頑張れた人(僕みたいな)が流れていくのもわかるなあ。と思いました。

ー今後オルトプラスでの抱負をお聞かせください!

Kさん:1回やめてしまったぶん、オルトプラスにより大きな貢献ができるような人材になろう!と思って頑張っています!

ー退職代行を通じての退職、Kさんの状況が見えづらいこともありとても心配していました。その後Kさんが当社に再入社を希望されたときは、驚いた半面安心したのも正直なところです。これからもオルトプラスでご活躍されてくださいね!

労務から見た退職代行体験記

退職代行から、退職の申し出を受けた会社側はどうだったか、もご紹介します。

退職代行(ユニオン)から連絡が来る

ある日、退職代行ユニオンから電話があり、以下を申し伝えられました。

・従業員名

・即日での退職を希望していること

・即日が難しい場合、民法の解約の規定により本日から2週間経過後の退職日を希望すること。

退職手続きが進められるか?

  ご本人の申告でなく、書面が届いていないことから会社としては事実確認が取れません。 書類の到着を待つことをお伝えしました。

  また、今回出張中の退職だったため、社宅の退去や、細かい手続きの調整が必要でしたが、ユニオンに責任範囲について質問したところ、退職についての交渉のみで伴って何か損害が発生したとき責任はもたないとのことでした。 これでは、退職手続きが進められません。

 よって一旦本人に連絡を入れたところ、本人から応答があったため、結果としては通常の退職として処理をすることになりました。

 本人と連絡が不可能だった場合は、双方遺恨を残すことにはなりますが、ユニオンを通じて2週間前退職を書面で取り交わし、細かい調整をユニオンに依頼する流れになったかと思います。

 ユニオンと話してみて、電話口に立つ人間はマニュアルに沿って進めるだけで、専門的な交渉能力は持っていないなぁ。というのが個人的な感想です。

会社は退職代行による退職を認めざるを得ないのか?

 オルトプラスでは、就業規則により4週間前の退職申し出が規定されています。ただ、就業規則に対し、民法が優位性があるため、本人が請求した場合は、2週間後の自然退職を受け入れざるを得ないでしょう。

 退職代行は、即日退職とうたっているものもあるようですが、2週間後の退職日までは、労働契約の上にいることとなり、正規の手続きを踏まずに休みを強行すると、就業規則により懲罰を受けることとなります。

 また、就業規則に反して一方的に2週間で退職をしたことで会社に損害を与えた場合、会社に損害賠償を起こされる可能性も0ではありません。

 円滑に退職するためにも、就業規則に沿った手続きをおススメします。

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