「採用広報」とは、採用活動における広報活動のことを示します。
企業の採用活動の中で、「採用広報」という言葉は一般的になってきました。
採用広報活動が注目された背景は主に二つあります。
一つはここ数年の求人倍率が高まり、単に求人を掲載するだけでは人材獲得が困難を極めたことです。
二つ目は働き方の多様化によって、必ずしも会社に属することが選択肢ではなくなったことです。
そのため、企業のネームバリューや待遇など外から見えるだけの情報ではなく、「誰と」「どのように」一緒に働くか、内部の魅力を発信する広報活動が重要になりました。
現在は新型コロナウイルスの影響により、採用停止や中止を余儀なくしている企業も多いかと思います。
しかしながら、このようなイレギュラーな事態の中だからこそ、会社や社員がどのようなことを目指して企業活動に取り組んでいるかを発信するチャンスではないでしょうか。
今回は、採用広報活動の中でも社内の様子を分かりやすく発信することができるインタビューの実施方法についてご紹介します。
採用活動を継続されている企業様はもちろん、リモートワークなどの導入で採用が停滞している企業様でもぜひ参考にしてみてください。
インタビューにおける採用広報の効果

以前にもこのブログ内で採用広報活動におけるインタビューの効果については触れていますが、ここでも簡単におさらいします。
①認知度の向上
インタビュー記事の読み手は、必ずしも求職者とは限りません。
記事の内容から会社や職種に興味を持ってもらうことで、認知度の向上につなげることができます。
また、記事を読んだ人がその会社に興味を持つ(=ファンになる)と、転職などのタイミングで転職先の候補になる可能性もあります。
②採用推進率の向上
会社のビジョンやミッション、働くメンバーの様子、具体的な仕事内容など、これらインタビューを求職者に読んでもらうことは非常に効果的です。
候補者は会社への理解が深まるとともに、雰囲気や価値観に共感したうえで応募をするため、「思ってた仕事内容と違った」「社風が合わなそう」というようなミスマッチを事前に防ぐことができます。
また、上記の理解を持ったうえで臨む面接は、より有意義にお互いを知る場に使うことができるでしょう。
訴求ポイントに合わせた記事づくり
さきほどお話ししたような認知度や推進率の向上を通じて採用に効果を出すには、ただやみくもにインタビューを掲載すればいいわけではありません。
インタビューに大切なのは、「誰」に「何」を届けるかです。
例えば、若手のエンジニアを採用したいと考えているのに、シニア層の方々が昔話を語るインタビューでは、欲しいターゲットには響きませんよね。
目的を明確したうえで、届けるターゲットやどのようなことをインタビューを通じて知ってもらう・感じてもらうかを組み立てましょう。
以下にいくつか実例の記載がありますので、記事づくりのヒントにしてみてください。
オンラインインタビュー実施のコツ

採用広報におけるインタビューの効果や記事づくりのイメージはつきましたでしょうか?
本来であればこの後インタビューの実践に移るのですが、冒頭でもお話ししたとおり、現在新型コロナウイルス対策によって対面で会話をする機会を極力避けている企業様も多いかと思います。
そこで今回はリモートワークでも実施可能なオンラインインタビューの実践方法をご紹介いたします。
①使い勝手のよいツールの選定
現在リモートワークを実施する企業も増えたことにより、オンライン会議システムなど数多く注目されています。
良く耳にするシステムを、いくつかあげます。
■ZOOM
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
■Google Meet
https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/products/meet/
■Skype
https://www.skype.com/ja/
社内でオンライン会議等で使用しているものがあれば、同様のもので問題ないと思います。
利用するサービスのプランによっては、人数や時間に限りがあるものもあります。
インタビューを実施する前に、確認しておくと良いでしょう。
②インタビューの事前準備
オンラインでインタビューを行うことに、不安を感じる方もいます。
インタヴュイー(取材を受ける人)には、普段の取材より当日の流れやオンライン上の操作方法をより丁寧に説明することを心がけましょう。
事前に以下のような確認項目をあらかじめ作成しておくのもよいでしょう。
事前チェック項目 □インタビュイーへのオンラインインタビューの説明 └オンラインシステムの説明 └URLの発行 └PC環境確認の依頼 □質問事項の送付 □インタビュー時間のアナウンス(開始5分前には) □自身のPC環境の確認 □当日録音・録画機材 |
③オンラインインタビューの実施

インタビューが始まりましたら、事前に用意した質問内容に合わせてお話しを伺いましょう。
基本的には対面で行うインタビューと相違はありませんが、オンラインならではの想定されるトラブルへの対応は事前に決めておくとよいです。
例えば、音が出ない・回線状況が悪い・指定のURLからログインができない、などは、インタビューに限らずオンライン上で良くあることです。
このようなトラブルも想定して、インタビュー時間に余裕を持つことや、最悪の場合はリスケジュールを判断するなども必要になるでしょう。
【便利機能も使ってみましょう】
システムのプランによっては、オンライン上の会話を録画できる機能があります。
録画することで会話を見直すこともできますし、書きおこしなどの外部サービスを利用する場合にはそのままデータを送ることができるので便利です。
まとめ

オンラインインタビューは採用広報の一例ですが、昨今の新型コロナウイルスのようなイレギュラーな事態でも、できる施策はたくさんあります。
今こそ採用広報活動を継続して、採用プールづくりのチャンスです。
ぜひみなさんも、できることから始めてみてください!
